ヒョウモントカゲモドキの飼い方
特徴
飼育:簡単 |
初心者向けの、入手しやすく丈夫なトカゲです。
人懐っこく世話が楽なので、一人暮らしにおすすめです。毎日世話をしなくても良いので、忙しい人にもぴったり。旅行にも安心して行けます。ハムスターより飼いやすいペットと言われ、トカゲを飼いたい方の入門として最適です。
ヒョウモントカゲモドキが世界中で愛されているのは、やっぱり「飼いやすいから」。 水とエサ、ケージと保温ヒーターさえあれば、飼育を始めることができます。
やることは3つだけ。
「エサをやる」「水を与える」「掃除をする」だけです。
散歩も触れ合いも必要ありません。基本的に「放置」で良いのです。
エサをやる
生後半年は毎日、大きくなったら週に1~3回、コオロギにカルシウムパウダーをまぶしてピンセットで与えましょう。
エサの大きさはトカゲの頭と同じくらい。トカゲに噛み付かないようコオロギの頭をピンセットで潰してから与えます。
水を与える
出来れば毎日容器を洗い、水を替えましょう。
冬場は毎日水を替えなくても大丈夫ですが、夏はすぐに水が腐るので、できるだけ毎日かえたほうが無難です。最低でも3日に一度は替えましょう。
掃除をする
ヒョウモントカゲモドキはキレイ好きです。
フンを決まった場所にするという習性があるので、散らばったフンを一ヶ所にまとめておくとそこをトイレにするようです。
床材がキッチンペーパーならしき直し、砂なら汚れた部分だけ取り除いて砂を補充しましょう。
まとめ
必ずやること:
1.水は出来るだけ毎日替える。
2.カルシウムを添加したエサをやる。
3.フンをとりのぞき、月に一度くらいはケージを丸洗いする。
4.温度を25℃~33℃に保つ。
やったほうがいいこと:
5.週に2~3回、霧吹きして湿度を保つ。
6.ウェットポイントを作る。
コオロギ (カルシウム付き) 税込:1,365円 |
エサ
エサはコオロギです。
生後半年くらいまでは毎日食べるだけ与えたほうが大きくなります。
ほかにもワームやマウスなどのエサがありますが、脂肪が多いので、特に栄養が必要な出産後、病後に与えるくらいがちょうどいいです。ワームは種類によってはほとんど栄養が無いので注意して下さい。 |
---|---|
水容器 税込:770円 |
水やり
水道水で良いので毎日、もしくは数日に一回容器を洗い、水を替えます。 |
グラステラリウム 46.5×46.5×48cm 税込:20,550円 |
ケージ
ケージは幅45cm×奥行き45cmくらいの大きさで十分ですが、ケージが大きければ大きいほどトカゲの動きを楽しめます。 |
---|---|
パームマット 税込:4,635円 |
床材
幼いうちは、誤って食べないようキッチンペーパーを敷き、大きくなったら砂漠の砂などを敷いてあげましょう。砂は色のついたもの、カルシウム入りのものなど、お好みで問題ありません。
|
パネルヒーター 税込:3,405円 |
保温
25℃~33℃くらいに保てれば大丈夫。 |
シェルター 税込:1,201円 |
シェルター
ストレス軽減のため、トカゲが隠れる場所を作ってあげましょう。 |
霧吹き容器 税込:198円 |
霧吹き
週に2~3回、霧吹きして湿度を保つと健康に良いようです。 |
温度・湿度計 税込:865円 |
温度、湿度計
トカゲの健康管理に役立ちます。 |
---|---|
ウェットシェルター 税込:705円 |
ウェットシェルター
水を入れたウェットシェルターを用意しておくと、脱皮が楽になります。 |
うっかりトカゲを落とすと大変なので、まずケージの前に座りましょう。
そして、下からすくうようにトカゲを手に乗せます。このとき、体を掴みあげたり背をなでたりしてはいけません。トカゲがビックリしてしっぽが切れてしまいます。
うまく手の平に乗せたら、そっと体を指で覆います。きつく握りこんではいけません。あくまで軽く乗せる感じです。
あとは動きに合わせて手を動かすだけ。ケージに戻すときも優しく床におろしてあげてください。
もしトカゲが逃げてしまっても、手で掴んではいけません。あまり動きは速くないので、落ち着いてすくうようにつかまえてください。手の入らないすきまに逃げ込まれないよう注意が必要です。
トカゲは触られるのが嫌いです。
あまりストレスを与えないよう、やさしく扱ってあげてください。
健康
ヒョウモントカゲモドキが健康かどうか見分けるには、まずしっぽを見る事です。体が痩せていても、しっぽがぷくぷく太っていれば健康。しっぽに縦にしわがよるほど痩せているトカゲは不健康です。しっぽが痩せている子はお迎えしないようにしましょう。
ほかと比べて体が大きいトカゲもおススメ。親から健康な体をもらい、エサをたくさん食べている丈夫なトカゲである可能性が高いです。
また、若いトカゲなら、動きで健康を知ることもできます。触ったり刺激を与えてみて、すぐに反応するなら健康です。逆に、若いのに動きがのろのろしていたら、動けないほど体が悪いのかもしれません。
性格
ペット用として育てられているので、どの子も人と付き合いやすい性格です。お好みの柄を選んでいいでしょう。ただ、アルビノ(目が白っぽい)の子は視力が悪いので、エサやりに苦労するかもしれません。初心者の方にはノーマル(目が黒)の子をおススメします。
性別:オス?メス?
ヒョウモントカゲモドキはオス同士で激しく戦うので、オスは一匹で飼わなければなりません。メスは穏やかなので一つのケージで何匹も飼えます。ただし、大きさの違うトカゲを飼うと、小さい方が大きい方に食べられてしまうので、そこだけ注意して下さい。同じ大きさでも、エサが足りないとすぐ共食いします。
オスとメスを一緒に飼うとおそろしいスピードで増えるので、繁殖の予定の無い方はつがいで飼うと後悔します。
繁殖が楽だと言う点も、このトカゲの魅力の一つです。
1年か2年、じっくりと育てると、子供が生める年齢になります。
繁殖は楽しいですが、ちょっと待って下さい。
ヒョウモントカゲモドキは、一回に5個から10個の卵を産みます。そんなにたくさん生まれて、あなたは飼いきれますか?最近は法律もややこしくなり、ペットを売るのも大変です。譲るにしても、近くに引き取り手がいるかどうか・・・。
ヒョウモントカゲモドキは子供をたくさん生み、しかも平均で20年以上生きます。10匹、20匹と増えても、育てられるか考えてみてください。
オス、メスの見分け方
体が15センチくらいになれば、違いもハッキリしてきます。
オスはメスに比べて、明らかに頭が大きいので判別は楽でしょう。
また、しっぽの付け根でも見分けがつきます。オスはしっぽの付け根がふくらみ、メスはふくらみません。
交尾
同じくらいの大きさのオスとメスを、同じケージに入れると、すぐにオスがメスのにおいをかぎ、交尾が始まります。ですが、もし交尾が始まらなかったり、延々追いかけっこをしている場合は、日を改めたり、相手を変える必要があるかもしれません。
産卵
交尾後、受精していれば数週間でメスのお腹に卵が透けて見えます。
卵が見えるようになったら、産む場所を用意しましょう。
メスがゆったりと入れる大きさのタッパーに、軽く湿らせた水ゴケやバーミキュライトを5cmほど敷いておきます。メスはタッパーに入り、20日おきに2個卵を産むでしょう。
2~10回ていど出産します。この間、メスにはしっかりとエサを与えてください。
ふ化
卵を産んだら、床材をしいたケージに卵をうつします。
床材は軽く湿らせたキッチンペーパーがおススメ。
このとき、産んであった時のまま、卵の向きを変えないよう注意して下さい。上下が変わったり、卵がシェイクされたりすると、赤ちゃんは死んでしまいます。
温度は32℃にキープでオス、28℃にキープでメスになるとされています。
40日ほど待てば赤ちゃんが出てくるはずです。
メスの管理
1シーズンに一度の交尾で15~20日おきに5~10回ほど出産します。
メスがとても疲れるので、エサは栄養の高いもの、とくにカルシウムが摂取できるようにし、エサをやる回数も多めにしましょう。
》カルシウム添加剤を探す!
エサを食べない(拒食)
子供の時は5日、大人は2週間以上エサを食べなかったら拒食だと思っていいです。
エサを食べない理由はいくつかあり、一番多いのが"寒くて食べる気が起きない"です。特に幼いうちは、寒くなったらすぐに保温してあげないとすぐ食べなくなります。
つぎに多い理由は、"エサに飽きた"です。コオロギの種類を変えたり、ハニーワームやピンクマウスを与えてみましょう。コオロギをつぶしただけでも食べてくれる可能性があります。
最後はストレス。飼い主が構いすぎたり、落ち着けないと元気がなくなります。音も振動も無い、ゆったり落ち着いた場所で、しばらく一人にしてあげましょう。
それでも食べなかったり、みるみるしっぽが細くなっていく場合は、飼い主の手には負えないので病院に連れて行きましょう。
尾が切れたら
ヒョウモントカゲモドキは、しっぽに栄養を蓄えています。
そのため長い間エサを食べなくても生きていけるわけですが、このしっぽ、乱暴に扱ったりビックリしたりすると、ぽろりと取れてしまうのです。
しっぽの栄養がなくなると、トカゲは元気がなくなるので、しっぽが再生するまでは栄養があるものを食べさせましょう。しっぽは薬を塗らなくても自然に生えてきます。最初は白いですが、色もじき戻ってくるので、そっとしておいてあげましょう。
なによりしっぽが切れないよう、やさしく扱うことが大事です。
目の瞳孔
暗いところでは丸く、明るいところでは細くなります。
目が変わるのは病気ではないので安心して下さい。
背中に水ぶくれのようなものが出来る
背中というかわきの下というか、とにかくそのあたりに変な水ぶくれのようなものが出来ることがあります。 皮膚病かと慌てるかもしれませんが、大丈夫。これはトカゲがとっても健康的だというサインです。病気ではありません。
人工エサ
虫が苦手な人におススメの、人工エサです。 |
|
飼育セット
ヒョウモントカゲモドキの飼育セットです。 |